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ミノキシジル・効果がない理由

目次

1. ミノキシジルの「薬理作用」から考えられる理由

ミノキシジルは元々循環器のお薬で血管を拡張させる作用があります。「体毛増加」という副作用が認められたので、毛髪に対する効果の検証及び研究が進められました。

ミノキシジルにより頭皮血流の増加し、毛組織への血流が多くなるので、酸素・ミネラル・栄養がより多く運ばれ、毛髪の発育が良くなり(育毛作用)、攻撃因子(悪玉男性ホルモン(DHT)、自己免疫など)から攻撃されても、抜けにくい太い毛に成長して、毛髪密度が増えますので、見た目に「髪の毛が濃くなった」印象となります。

もちろん、血管拡張剤なら同様な効果があるわけではありません。ミノキシジルの場合、毛乳頭細胞からの成長因子の産生が促進されるので、毛周期において休止期で停滞していた毛母細胞の分裂速度が促進され、成長期の開始も早まり、発毛しやすくなります。さらに成長期も長くなるので太く長い毛に成長して毛髪密度が高まるので育毛効果があるのです。

しかし、やめてしまうと毛髪への栄養などが急激に減るため、毛球が小さくなり成長期が短くなって退行期へ移行しやすくなるので、抜けやすい毛となって、1年程で元の状態に戻ってしまいます。ミノキシジルも効果があれば一生続ける覚悟が必要なのです。

従って、ミノキシジルを内服または外用塗布しても効果が出ない理由は、

①ミノキシジルが結合する血管平滑筋のレセプターの感受性が低い

血管平滑筋のレセプターにミノキシジルが結合して、Kチャンネルが開放されることにより血管が拡張するので、このような場合には、頭皮の血流が改善しないので効果が出ません。

②ミノキシジルに効果を発現させる酵素が少ない

①にしても②にしても、「体質」によるものなので効果の程度には個人差があります。

    ミノキシジルを開始してから1年以上効果がなければ、使用を中止するべきであると考えます。

    また、ミノキシジルの用量を増やしても「効果が出ないのは同じ」であると考えます。

    2.患者さん自身の問題から考えられる理由

    • 毎日内服できていない:不定期な服用では効果は望めませんし、効果があっても中断すると再び抜けてしまいます。
    • 開始後すぐに効果出ると思い、半年も続けずに中断する:初期脱毛がある場合もあり、最低でも半年は内服を続けて経過を見るべきです。
    • ヘアケア、頭皮ケアをしていない
    • 生活習慣の問題(偏食、睡眠不足、運動不足、長時間のPC作業、喫煙、ストレスなど)

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    当院のHARG療法の特徴や他院や
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    このページの監修者

    吉澤和彦のアバター 吉澤和彦 四谷ローズクリニック院長

    医療法人社団吉医会 四谷ローズクリニック院長/日本医療毛髪再生研究会 理事長/HARG療法の共同開発者として、日本医療毛髪再生研究会の創設に従事。以来14年間、HARG療法で2,400名以上の患者様を施術し「毛髪再生」の治療実績を上げる。また、後進の医師たちへの指導や新しい技術の開発にも携わりHARG療法のリーダーとしての役割も果たす。2022年、同研究会の理事長に就任。薄毛治療の最終手段と呼ばれているHARG療法をさらに一般に広めるために活動をしている。

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