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薄毛治療の治療薬のメカニズム

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HARG療法

HARG療法は、攻撃因子から攻撃を受けていても、毛乳頭細胞に働きかけて再活性化させる「成長因子というサイトカイン」と再生速度を加速させる「エクソソーム」の働きにより、

毛周期

  • 成長期が延長され
  • 退行期への早期移行が抑制され
  • 休止期が短縮されるので

成長期途中で抜けた毛髪の毛球部分が再生されて発毛したり、攻撃因子によって退縮し弱小化した毛球部分が再生してより太く長い毛髪となります。

「発毛剤、育毛剤の両方」の役割を果たしているのです。また再活性された毛根から生えた毛は正常周期に戻って生え続けるので、年に1、2回程度のメンテナンスで毛髪が維持できるのです。 

AGA予防薬(プロペシア、ザガーロ)

AGAは男性ホルモンが5αリダクターゼと結合して「悪玉男性ホルモン」(DHT:ジヒドロテストステロン)となって毛乳頭細胞の受容体を攻撃し、脱毛を促す因子を増やして、毛母細胞の分裂を抑えてしまうので、成長期が短縮されて抜け毛が増えます。

DHTの攻撃をブロックするのが「プロペシア、ザガーロ」の抗男性ホルモン薬で、効果があれば(当院では70%前後)、正常の毛周期になるので、発毛した毛が抜けずに太く長い毛となって生えてきます。

しかし坂道に止めてある車の「輪止め」のようなイメージですので、内服を中断してしまうと再びDHTの攻撃を受けますので、脱毛が始まり「浦島太郎の玉手箱」のように1年も経たないうちに元の薄毛の状態に戻ってしまいます。効果があれば一生続ける覚悟が必要なのです。

ミノキシジル

ミノキシジルは元々循環器のお薬で血管を拡張させる作用があり、毛組織への血流が多くなれば酸素・ミネラル・栄養が多く運ばれてくるので、毛髪の発育が良くなり(育毛作用)、攻撃を受けても抜けにくい太い毛に成長して、毛髪密度が増えますので、見た目に「髪の毛が濃くなった」印象となります。

また毛周期の休止期で停滞していた毛母細胞の分裂速度も促進されるので、成長期の開始も早まり、発毛しやすくなり、成長期が長くなるので太く長い毛に成長します

しかし、やめてしまうと毛髪への栄養などが急激に減るため、毛球が小さくなり成長期が短くなって退行期へ移行しやすくなるので、攻撃により抜けやすい毛となって、1年程で元の状態に戻ってしまいます。ミノキシジルも効果があれば一生続ける覚悟が必要なのです。

このページの監修者

吉澤和彦のアバター 吉澤和彦 四谷ローズクリニック院長

医療法人社団吉医会 四谷ローズクリニック院長/日本医療毛髪再生研究会 理事長/HARG療法の共同開発者として、日本医療毛髪再生研究会の創設に従事。以来14年間、HARG療法で2,400名以上の患者様を施術し「毛髪再生」の治療実績を上げる。また、後進の医師たちへの指導や新しい技術の開発にも携わりHARG療法のリーダーとしての役割も果たす。2022年、同研究会の理事長に就任。薄毛治療の最終手段と呼ばれているHARG療法をさらに一般に広めるために活動をしている。

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